花粉の季節です。
花粉症の人にとって春は憂鬱な季節です。
かくいう私もかなりヘビィな花粉症でした。
22年間ずっと。
毎年1月の中旬から下旬になると、くしゃみを連発し、
壊れた水道のように鼻水が流れ、
喉、鼻、目の粘膜がとーっても痒くなって赤く炎症を起こし・・・。
食事療法で年々症状は軽減しつつあったものの、
昨年は顔全体がジンマシンで腫れ上がりました。
たまたま出会った初対面の人には拙著の写真とはずいぶん顔が違うと
疑いの眼でみられる始末(^・^;)トホホのホー。
でも、今はほぼ花粉症ではなくなりました\(^0^)/ ヤッホー!
ことしの1月くらいから、今年は花粉症完全克服! と気合を入れてきましたが、
かなりうまくいっているので私の花粉症ストーリーと共にシェアしますね。
今から22年前くらいのある冬の日、会社で仕事をしていたら、急にくしゃみが
止まらなくなり、どんどん鼻水が出始めました。
いつになくヘビィな症状で、ひどい風邪をひいちゃった?
と思いましたが発熱するわけでもないのでした。
ところが、その風邪は1カ月経っても、2カ月経っても治らないのです(?0?)
そんなに免疫力が落ちているのかと自分がやや心配になって病院へ行ってみると、
「あなた、風邪じゃなくて花粉症ですよ」と。
えー! あの噂の花粉症に!? 自分が!? と驚きでした。
当時は花粉症という言葉が世間に出回り始めたばかりで、
まだまだ花粉症ピープルは珍しかったのです。もう私ったら最先端(^。^;)
それから毎年花粉症症状が出るようになり、夜中に眠っていると
ジリジリと痒みと炎症が広がり、
激しい喉の痛みと痒みで
目が覚めるようになりました。
喉が焼け付くように痒くて痛くて
じっとしていられない、
なのに掻けないという夜が
2カ月以上続くわけですから、
毎年梅春の時期から
ゴールデンウイーク前まで
ひどく消耗してしまい、 本当にぐったりだったのです。
しかし、薬の副作用が出やすい私は市販の薬に手を出す気にはなれず、
また、内科へかかることもできません。
西洋医学の薬の副作用で散々だったことがあるので、
経験上、そうした免疫力が弱った状態で薬を飲めばまた別の病気症状を招き、
収集がつかなくなることが目に見えていたのです。
そこで知る人ぞ知る某有名漢方薬局へ行って、花粉症の漢方を処方して
もらうことにしました。
この時の漢方は、花粉症症状はある程度以上は抑えられるのですが、
体調が崩れるところまではフォローがきかず、とにかくしんどい。
夜中は余程の日でない限りは痒みで目覚めることはなくなったけれど、
衰弱して不安定な体調が3カ月も続くのでした。
これは今思うと、花粉症症状を抑える漢方は手に入ったけれど、
花粉症の根本原因までは読めていなかったし、
漢方に頼るばかりでライフスタイルを見直すところには及ばなかったということです。
表面的な症状を抑えることができても、本質的なところが変わらないと、しわ寄せのように
根本的症状がなんらか身体に出てしまう
とも言えるし、
そうして身体は教えてくれていたのです。
こんな調子で、毎年1月中旬くらいからゴールデンウイーク前まで絶不調が
続くのですからたまったものではありません。
子供の頃、春の気配を感じるとウキウキしていた自分懐かしく、
杉の木をやたら植樹した政府の政策に本気で憤ったこともありました(>▽<)
それから数年して
アーユルヴェーダに出会い、
今度は食事療法をメインに
行いながら
アーユルヴェーダのハーブを飲むという根本改善を
意識した花粉症対策へ。
根本治療になるからいいかも! と喜々として体質改善に挑むことにしたのです。
当時知ったアーユルヴェーダの理論では、
花粉症は身体の不要な未消化物を排出する症状だから、
身体に余分なものをためない、取り込まないということを
徹底すればいいという考え。
重たい質の食事を控えて消化のいい、軽い質の食事に
切り換えることになったのです。
昨年このブログでも紹介した押し麦ごはんなどが実際のそれですが、
こうした軽い質の食事に徹底的に切り替えると花粉症症状はかなり軽減しました。
花粉症の食事療法は、白米がダメ、冷たい飲物や食べ物がダメ、甘いものはダメ、
小麦製品は全部ダメ、たくさん食べてはダメ。ビールなんてもってのほか、
トロッとしたグラタンとか、カレーやピザもダメだめ駄目ー(>0<)
ダメったら駄目ー! だめー!(>0<) でした。
これらのお約束は1つでも破ったら効果は出ないと。
実際、一口パンを食べれば痒みが襲ってきたり、鼻水が急に増えるので
これは仕方ないなとなりました。
そうして、スパゲッティ1本も食べることができず、
押し麦を4割くらい入れて炊いたお米やお蕎麦、あっさりとした野菜料理と
鶏肉ばかりを繰り返し食べる日々。
これってね、身体が軽くなって、花粉症症状は緩和されるけど、
瘦せてエネルギー不足になって弱るのですよ。
なんだかいつもヨレヨレ~。
そして、食事はいつもダメ・ダメ・ダメの連続。
カフェに行ってもココアなんてもってのほか、いつでもカモミールティとか
温かいハーブティしか飲めない。
でも、はまればかなりストイックがいけちゃう私。
あの激しい痒みから逃れられるなら食事が制限されても、
瘦せて弱ってもOKでした。
潜在的にはストレスがあったのかもしれませんが、自覚はありませんでした。
こうして年々症状は軽減。
それまでトライした方法の中ではいちばん体質改善している感じはしました。
でも、ちょっと厳し過ぎる&弱るけど。。。
そして、アーユルヴェーダ的花粉症対策を15年くらい実践して、
やはり疑問に思ったのです。
花粉症は身体に不要なものが溜まり過ぎたカパの病気だというけれど、
もはや身体の未消化物は非常に少なく、食事も軽くして痩せた自分の一体どこに
カパが増え過ぎることによる花粉症を発症させるものがあるのか!?
確かに症状は和らいで、年々軽くなっているけど、
逆に15年も食事療法をしていて
未だ完治しないってどんなことよ? と。
体質改善には時間がかかるのです、そう言いますが、時間がかかるって
10年とか15年とか勘弁してほしい。と、これが本音です。
これだけの時間をかけてやっているのにまだ花粉症をクリアできないのは、
何かまだ気づけていないことがあるに違いないと、
こう思いました。
それで5年前にホメオパシーのレメディの花粉症対策にもトライ。
これも結構効きました。
花粉症に効くと言われるレメディはいくつかありますが、自分に効いていると
実感があったのはサポート腸とバイタルソルト。
特にサポート腸は効いていたみたいで、自分の花粉症は
腸内環境との関連性が高く、
ということはストレスとも関係が深いのではないかと自己診断。
2年くらいレメディを飲んで花粉症の時期を乗り越えていましたが、
腸を整えるというお題にたどり着き、
それを心がけるようになってからは、
花粉症症状が格段に軽くなったのです。
その一番の特効薬となったのが、先日のブログに書いたリンゴ。
うちではあの手この手で、できるだけ美味しいリンゴをみつけて
(美味しくないと毎日食べられないから)
1年のうち10カ月間はほぼ毎食リンゴをいただいています。
これを続けていたら、腸の調子が正常化して、身体がとてもらくになって、
花粉症症状もとても和らいだのです。
ちなみにバイタルソルトはミネラルを補充するような働きがあったと思います。
ミネラルも大人にとっては特に大切な栄養素の一つですね。
それまでのアーユルヴェーダのやり方だと、身体は軽く、
きれいに掃除されたような状態にはなるけれど、
痩せて弱って免疫力が落ちるためか、時々急激に痒みがひどくなることもあり、
自然療法のさじ加減の難しさがありました。
特に、食事を落としてエネルギーダウンすると
ストレスに弱くなるように感じます。
いつもはなんとも思わないようなことが耐えられなく感じたり。。。
その人にとって必要な体格を維持し、
エネルギーを高く保つことって
とても大切なのです。
こうして、自分の花粉症は腸の健康と連動しているということ、
身体が疲労したり、弱ったりして免疫力が
低下すると悪化すること、
ストレスとの因果関係がありそうだということ、
日々の食生活がいつの間にか自分に
合わないものになってしまっていたということに気づきました。
腸の問題は先程の話にあったようにリンゴを食べることでクリア。
免疫力に関しては睡眠不足や過度な疲労を
できるだけ避けると心掛けること、
ストレスは自覚があまりなかっただけに、見落としていましたが、
無駄な心の負担になるようなことは
意識的に避けることにしました。
日々の食生活は子供の頃の食事に戻すだけのことで、また毎日のようにリンゴを食べ、
果物を毎日いただく、
お米を極端に減らしたりしない、
肉・魚などの動物性たんぱく質も適度に摂る
という普通の食事です。お肉は普段は鶏肉だけですが。
ここまで来て昨年は痒みもくしゃみも鼻水もすっかり少なくなっていたのですが、
顔がジンマシンで腫れるという事態に。
今話題の小麦アレルギーとまでは言わないけれど、パンやパスタを年間通して
食べることが多くなっていて、その影響が出たのかもしれないと慌てて
大麦粉を取り寄せて、カレーを作るにも、
なんにでも大麦を使うよにしたら治まりました。
余談ですが、大麦をそのまま使っていたら6月くらいに
今度はフラフラとしてきました。
大麦粉は小麦粉と比べて軽い質のもので、
比較的2月から4月の春の重たさが出る季節には
適していますが、それ以降の季節には逆に軽すぎて、
身体に必要な重さが足りなくなったようです。
これには個人差があり、一概には言えないのですが、40歳以降の細身の方は
軽い質のものを摂り過ぎると不調を起こすことがあるので注意が必要です。
で、話を戻します。
以前、ホメオパシーの花粉症観について以前調べたときに、
花粉症とは非常にメンタルに関連したことが
原因にあるとあったことを思い出したのです。
漢方、アーユルヴェーダ、ホメオパシー、食事療法、整腸と
多分自分の身体に対してできる
アプローチは網羅したのではないかと考えると、残るは心のことだけ。
ホメオパシーの世界では、花粉症は他者を受け入れることができない、
苦手な人を排除したいと考える傾向が強いタイプなどに
発症しやすいと言う説もあります。
うーん、そういうところが自分にもあると言えばある、でもそんなにかなぁ。。。
自分にはなんだか腑に落ちなくて、これにもウームとうなるばかり。
ところが、昨年「たましい よろこびっぱなしの生き方」という本を読んでいて
そうだった! そうだった! と思うことが書いてあるのをみつけたのです。
[意識で腸内細菌を抑制できるようになると、花粉症なんか瞬時に止まりますよ。
私は何となく鼻が変だったら、
(自分の体や腸内細菌に対して)
「なんで花粉にそんなに敏感に反応して
いるの? 毒じゃあないんだから過剰反応
するのは止めなさいよ」と言うんです。
するとピタッと止まりますよ] (たましい よろこびっぱなしの生き方から抜粋)
そうそう、これこれ!
自分の身体に話しかけてわかってもらえば
良かったんだっけ!
これは風邪をひいたり、花粉症になったらやってみよう♪
と楽しみに(?)していました。
で、今年2月の中旬くらいにちょっと痒みを感じたので
早速自分の身体と意識に語りかけてみました。
こんなふうに。
「私の身体さん、いつもありがとう。でも痒くなるほど身体の排出を急がなくていいよ。
いつもの穏やかで健康的な排出にしてね」
こう言うと、痒みがすーっと引いていくのです。
よーし、この調子、この調子。
それから痒みが出て来ると、この言葉がけをしています。
でも、花粉が増えてくると痒みが出て来て、結構この言葉がけもしょっちゅう
しなくてはならなくなり。。。
これはまだ根本的なところに必要な声がちゃんと届いていないのかもしれない
と思い、もう少し考えてみることにしました。
で、思い出したのです。
自分が花粉症になった原因を。
22年前、某週刊誌が最近今巷で耳にする花粉症とは何か、という8ページくらいの
特集記事を組んでいました。
ふーん、花粉症ってなんなのか知っておこうかな、
と軽い気持で記事を読み始めると、
そのページは素晴らしくよくまとまったページで・・・要約すると、
戦後、日本を復興するためには大量の木材が必要となり、木の伐採によって
荒廃した山を成長が早い杉の木の植林で補ったため、
日本はやたら杉の木が多い国になってしまったという話から始まり、
大量のスギ花粉が飛んで、それがアスファルトで跳ね返って
人の皮膚や鼻や目、喉などの粘膜に大量に付着し、
それを身体が排出除去しようとする反応が花粉症である、
これぞ現代人の新しい病気といったようなことを、
事細かに説明してあったのです。
ふむふむ、
アスファルトとビルしかない都心で働く私たちは逃げ場なしってことね、
でも、スギ花粉には反応する人とそうではない人があって、体質による・・・
ふむふむ、全員がそうなるってことではないのね。
そこまで読んで最後のページを開くと・・・
いきなりババーンと、ページ2分の1大のスペースに杉花粉が拡大された写真が
不意を突いて目に飛び込んできたのです。
その瞬間、全身がゾーーーッ。
すごい寒気(((>0<)))
それから3カ月後、私はまだごく少数派の花粉症ピープルの一員と
なっていたのです。
あの時、あの特集記事を読まなければ・・・何度そう思ったことか。
そうなんです。
意識の深いところに花粉症の知識と強烈なビジュアルが刷り込まれたのです。
この強烈な印象となって刷り込まれた意識を書き換える言葉を身体にかけていかなければ、
潜在意識の声を聴いて働く身体を
本当には改善はできないわけだと気付きました。
で、あの時、私は深いところで杉花粉をどう感じたのか
探ることに。
答えは「毒」でした。
どうやらあのババーンと目に飛び込んできた花粉の拡大写真がとどめとなって、
杉花粉を恐ろしい毒のようなものと無意識に思い込んで
しまったようです。
腸は第二の脳と言われますが、身体の生存のために栄養と毒を
仕分けする大切な臓器です。
腸は花粉症の季節になると「毒が大量に侵入!」
と警報を鳴らし、
激しく毒素の排出を急ぎ、その過剰反応によって
身体に負担がかかって弱り、免疫力が落ちてさらに花粉に過剰反応を起こすという
負の連鎖に陥って身体は絶不調となっていたようです。
それもこれも「毒」に厳しい腸の真面目な働きです。
意識のほうに深く「花粉=毒」と彫り込まれているのですから、
忠実な腸は必死に応えていたに違いありません。
だから腸を助けるリンゴを毎日食べることでかなりアレルギー症状を
和らげることができたんじゃないかと思っています。
こう気づいてから、身体への声掛けを変えました。
「花粉は毒じゃないよ。花粉はただの粉みたいなもの。栄養もないけど、
毒でもない。だから慌てないで。
痒くなるほど排出しようとしなくて
大丈夫。いつも通りの身体の巡りで
大丈夫」
こう声をかけると、本当に痒みが引いて、痒くなるインターバルが
格段に長くなりました。
22年間深く彫り込むかのように入り込んだ花粉の毒のイメージを、
毒じゃない、大丈夫と毎日まいにち声掛けして修正をかけ、
まっさらな状態に戻していくことをしています。
今年はまだ一度も漢方もアーユルヴェーダのハーブも、レメディも
なーんにも飲んでいません。
毎年食べていた押し麦ごはんも、ほとんど食べません。
スパゲティも、ケーキも、パンも食べています。
先日は大好きなグラタンもいただきました。
ヘビィな花粉症を抱えていた私には快挙です。
でも、ここ数日花粉の量が増えたということがわかります。
目のまわりなど皮膚が薄いところがなんとなくむずむずしたり、
目がちょっと痒くなることがあるからです。
そういう時は「花粉は毒じゃないよ」と、この私にとっての魔法の言葉を
言います。
すると痒みや皮膚の違和感が和らぎ、ふっと消えます。
まだこの繰り返しではあるのですが、インターバルは伸びています。
苦節22年(^。^;)ヘビィな花粉症で西洋医学の薬は一切使わないという
体質改善の道は、意識に深く彫り込まれた「花粉は毒」
というキーワドを釣り上げ、それを破壊する
「花粉は毒じゃない」という言霊でゴールを
切れそうです。
この方法のいちばん重要なポイントは、その原因となったエピソードの中から
自分にとって最も響いたシンプルなキーワドを掘り起こすこと。
これさえみつければ、あとはひたすら言霊をかけていくだけなのです。
そして、もうお気づきかと思いますが、この方法は人生のすべてに応用できる
方法です。
自分を押しとどめる、自分を怖れさせているキーワードがなんであるのか。
それに気づけば呪縛は解かれ自由になるということですね。
ぽちっとお願いします(^▽^)
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