睡眠時無呼吸症候群リポートvol.2 快眠歯科へ

予約を待つこと2カ月。やっと快眠歯科の初診の日がやってきました。まずは問診表に普段の睡眠の様子などを記入。そしていよいよ診察室へ。

 

「最初に快眠歯科のマウスピースについてご説明します」。担当の先生によると歯ぎしり対応のマウスピースと睡眠時無呼吸症候群のためのマウスピースには大きな違いがあるということでした。

 

歯ぎしり対応のマウスピースは、上アゴの歯だけに装着しますが、睡眠時無呼吸症候群には上下の歯に装着します。しかも、上下がくっついた形。このマウスピースをつけている限りは口を開くことはできないということ。

 

 

口を開けられないのには窮屈さを感じそうですが、これは呼吸を楽にするために必要な構造です。仰向けになって息を吸い込んでみるとわかるのですが、普通に呼吸したときと、下アゴを少し突き出して息を吸い込むのとではかなり違います。

 

後者のほうは気道が開いて吸い込まれる空気の量が増えて快適。この形をキープするのが睡眠時無呼吸症候群のマウスピースなのです。いわゆる猪木さんのモノマネをしたときの顔になる感じ。

 

ここで、ある不安が頭をもたげてきました。「先生、馬鹿げた質問かもしれませんが、こうして下顎を突き出す毎日の習慣で猪木的(失礼!)な顔になるという可能性はないのでしょうか?」ちょっと勇気のいる質問でしたが、真顔で聞いてみました。

 

「睡眠時無呼吸症候群のマウスピースで顔貌が変わったという症例は見たことがありませんから大丈夫だと思います」と、先生も真顔で回答。ふむふむ。極端なことは起こらないということですね。

 

でもなんとなく100パーセント安心できない私。人の身体は意外と形を変えたりクセづけができるようなところがありますからね。エステで小顔ケアやウエストのスリミング ケアなど、その場でサイズが変わることは珍しいことではありません。

 

しかし、下アゴを突き出して呼吸する度に、これで楽になれるという期待感が盛り上がり、とにかくマウスピースを作ることにしました。

 

ちなみに、睡眠時無呼吸症候群のマウスピースは保険がきくスタンダードなタイプのほか、犬歯のあたりに大きな牙のような突起が上下についたものなど3パターンくらいありました。

 

アゴの位置を固定する形を追求した保険外のマウスピースはインパクト大。もう牙!って感じの造りで、これをつけて寝るのかと思うと…。

 

こ、これは…と絶句する私に「だいたいの方は保険のほうを作ってまずは様子をみてます」という先生のお言葉。ちょっとホッとしました。

 

ところでマウスピースを作るときは虫歯チェックが入ります。少しでも形が変わるとマウスピースが合わなくなることがあるため、虫歯がある場合は先に治療を完了してからでないと作ってもらえないのです。

 

無事、虫歯チェックもクリアして、型取り完了! さあ、次はいよいよマウスピースのチェックです。が、次回予約は3月。うーん、またしばらく待ちです。

 

とにかく今は仰向けではなく横向きで寝ることにしました。仰向けの体勢では気道が狭くなりがちですが、身体を横向きにすると気道があまり押されず呼吸がスムースになるんです。

 

内科のドクターは抱き枕もマウスピースと同じく睡眠時無呼吸症候群の治療に役立つとおっしゃっていました。仰向けで眠るのってある種の人にはリスキーなんでね。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                まとめ

●睡眠時無呼吸症候群の対処はまずマウスピース装着から。

●歯ぎしり用と睡眠時無呼吸症候群用のマウスピースは別物。

●虫歯治療はお早めに。虫歯があるとマウスピースが作れません。

●眠るとき仰向けはNG。横向きで寝ると気道の空気が通りやすくなって快眠へ。

●横向き睡眠には抱き枕も有効。

●快眠歯科の予約はお早めに(予約状況は病院によります)。

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というわけで、横向きでしのぎつつ、続きのリポートは3月上旬です!

待て、次号。

 

 

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